賃貸のQ&A
《ここが知りたい、賃貸での基礎知識・・・》
近年、書店等で賃貸情報誌が販売され、物件探しがとても便利になりました。
ただ、注意しなくてはならないのが、雑誌などの場合 情報が掲載されるまでに
1週間から2週間程度時間がかかるため、良い物件は雑誌の発売日にはなくなっている事があります。
ホームページで物件の検索をし、不動産会社に問合せてみるなど、最新の情報収集をすることが大切です。
まず、住みたい場所を決めましょう。
住みたい希望の場所が広範囲でよい場合には、当然その地域内の物件数は
多くなります。地図で周りの建物・施設・環境の確認をしてみるのも重要です。
スーパーやコンビニなど生活に必要な施設が近隣にあるか? また周辺の交通機関
までの距離は? 病院や官公庁など施設の確認をするのに、近隣を散策してみるのも
いいでしょう。
実際に物件を案内してもらう際に、不動産会社の担当者に尋ねみるのもいいですね。
収入にあった家賃設定をしましょう。
予算オーバーでもきれいな物件を見ると無理をしたくなりますが、そのあたりは
よく考えて・・・!!
引越の際必要になるのは、前家賃・敷金(3ケ月分)・仲介手数料などが必要となります。
あと、家財保険にも加入していただきます。
バルコニーの方向・外観・間取り・風呂とトイレが別になっているか・キッチン・洋室・
和室・フローリング・設備器具など人それぞれにいろいろな好みがありますが、すべてを
満たすものはなかなか無理があります。
希望を整理しながら優先順位をつけて、自分の中でゆずれる部分、ゆずれない部分を
はっきりさせて、お部屋探しをしましょう。
実際に見てみたい物件を決めたら、不動産会社へ連絡をして案内をしてもらいましょう。
荷物のない部屋は案外 広く見えるものです。
自分の生活をイメージしながら、ゆっくりと納得いくまで見学をしましょう。
1.入居の申込み
借りたい物件が決まったら、入居の申込みをします。
(不動産会社に申込用紙がありますので、それに記入します。)
その後、不動産会社が家主さんに確認をとってくれますから、OKがでれば
手付金(契約金)を預けます。
通常、このときに重要事項説明が行われます。法律上は契約締結までにしなくては
ならないことになっています。
2.重要事項説明とは・・・?
宅地建物取引業法で定められたもので、不動産業者に義務付けられています。
賃貸の場合、物件の概要(所在地、構造等)はもちろん、最近の建設省の指導では
当該物件の抵当権の有無、設備の状況、その他の重要な事は特約事項に記載して
あります。
契約に関する重要事項(契約期間、更新料の有無、解約予告期間)は、あとあと
問題にならないように わからないことがあったら、その場できちんと質問し、解決
しておきましょう。
3.契約
重要事項説明が終ったら契約に進みます。
賃貸の場合、家主さん・契約者・保証人が一同に会して契約するのではないケースも
あり、その場合、各自が契約書に署名・捺印して作成する場合もあります。
契約の際、契約内容の説明はきちんとしてもらいましょう。
「後で、読んでおいてください。」などというのは、トラブルのもと。。。
納得してから契約をしましょう。
全員そろって契約をする場合は、面倒でも契約書の読み合わせをしながらすすめま
しょう。
また、契約金の支払いもこの時になりますので、準備が必要になります。
【 契約書の確認ポイント 】
● 契約期間
● 更新できるか、否か
● 更新料の有無
● 入居後の修理について
● 退居時の原状回復について
● 解約予告はいつまでにしたらいいのか 等
【家賃について 】
家賃の支払いについては、前家賃(翌月分を当月に支払う)で銀行振込
をしているのが一般的です。
毎回、金融機関へ出向いて振込をするのは手間もかかり大変ですので、
金融機関で自動送金の手続きをすると便利です。
4.必要書類は?
契約に必要とされる書類は不動産会社によって、あるいは家主さんによって違います。
契約者・入居者・保証人の身元を証明するものを準備してもらうことになりますが、
事前に担当者から必要な書類の連絡を受けておきましょう。
5.保証人は?
基本的に契約する都道府県内の在住者で、確認がとれる方です。
万一の時の保証人ですから、身内の人になってもらえれば、一番確実ではないで
しょうか。
6.契約時に必要なお金はいくら?
『家賃の5ケ月分+当月家賃日割り+保険料』 これが標準です。
通常、保証金・最初の月の家賃(日割り計算が一般的)・翌月分の家賃(月末に契約
する場合)・仲介手数料(家賃の1ケ月分)・場合によって住宅保険(火災・水漏れ等)
も必要です。
7.住宅保険とは?
不動産会社が代理店になっているケースが多いようです。
主に水漏れがおこった時の為に、加入を義務付けているようです。
マンションなどの場合、完全に防水してあるのは風呂位です。
『洗濯機のホースがはずれてしまった。』とか、『シンクに水を溜めていたらあふれて
しまった。』 このような場合、ひどい時には何階も下まで水漏れしてしまうことも
あります。 そうなると、下の階の補修費だけでも大変な金額になってしまいます。
もしもの時の安心料と思って加入しておいた方が良いでしょう。
できるだけ、余裕をもって計画しましょう。
引越は案外時間のかかるものです。朝早くからしても、終わったときには真っ暗・・・・
なんてこともよくあります。
忘れてはいけないのが、水道・ガスなどの開栓申込みです。引越の際は閉栓されていることが多いので、入居後 すぐに使用できるように確かめておきましょう。
併せて、電気の使用申込みも忘れないようにしましょう。
設備として付帯してあるエアコン・換気扇・流し台・ガスコンロ・給湯器・照明器具等が、正常に作動するかも確かめておきましょう。
退居が決まったら、まずは不動産会社へ解約予告を行います。
契約時に確認した通り、1ケ月前には連絡をしましょう。 解約通知は書面で行う場合もありますが、電話連絡で済む場合もありますので、まずは連絡を・・・
●公共料金の精算を忘れずに
引越の前までに連絡を入れておきます。
次の入居者に迷惑をかけないように、きちんと精算をしておきましょう。
ガスに関しては、閉栓は必ず立会いが必要です。日程が決まったら、早めに
予約をしておきましょう。
●郵便物の転居手続き
郵便局で転居の手続きを行うと、1年間は新住所へ転送してもらえます。
インターネットでも手続きが可能です。
●敷金・保証金の返還はいつ?
基本的に退居後、約1ケ月前後というのが一般的ですが、どうしても早く返してほしい
場合は不動産会社に相談してみましょう。
原状回復の程度によっても、返還にかかる時間が違ってくる場合があります。